ネクストワーク ラボ

予測不能で不透明なVUCA時代の働くを考える

ブラック対策:生きるために必要な教養

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ラック企業とかブラックバイトといった、労働環境が悪いこと=ブラックという表現がすっかり一般化し、定着しました。

悪いにもほどがある!」と、その程度にもかなりの差がありますが、この場合のブラックとは「労働の法令に反するほど悪い」が相当でしょう。違法性のある労働環境です。

ところで、これだけ社会問題になっても、労働におけるブラックは、なかなかなくならないのですが、どーしてなくならないのでしょう?

まず、なんといっても一番は「知識の違い」によるものです。

企業など使用者側と労働者側に労働に関する法令についての知識差が、あまりにもあり過ぎます。

道路交通法は、運転する側と取り締まる側とに法令理解と知識に差がほとんどありませんが(免許制なので当たり前ですが)、働くことに関する法令の知識の差の大きさといったら。

さらに、使用者側には人事担当などの専門的な職務者や大手企業になると顧問の社会保険労務士、弁護士などもいます。

一方、労働者側はと言うと、せいぜい労働組合、あとは自力で情報収集。

しかし、自分で法律や判例を読み解こうにも、そもそも条文など言葉が難しい。

何が正しくて、何が悪いのか、知らないまま、ルールだと言われるがままに働いている、という労働者が大多数です。

近ごろ厚労省も労働者向け、就活生向けの労働法令に関するセミナーなどを開催はしているようですが、あまり認知はされていないようで。

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また、例えば就活では、休みが多そう、給料が多そう、手当がたくさんあるとか、他社との比較で、なんとなく良さそう的な、そんな基準で労働条件を見ている学生さんが多いです。

仕方がないですね。

そもそも、良し悪しを判断する上での基本(法令知識)がない、もしくは少ないのが実際ですから。

なんで?どうして?という疑問が出てくる余地もないのです。

「使用者と労働者は対等の立場で」と雇用の契約をするのが本来のあるべき姿ですが、使用者側が圧倒的に有利なのが実態です。

そしてこの、労働者の「知らない」に容赦なくつけこむのがブラック企業、ブラックバイトです。

大切なことは、負けないための知識武装

二度とない今という貴重な時間を提供するわけですので、それを保護するために基本的なルールを知っておくということです。

誰もが正しい知識と行動で就労できるようになれば、ブラック企業が存在する余地が減るわけです。

求人詐欺にひっかかることもなくなると思います。

英語教育も、プログラミング教育も重要かもしれませんが、それ以上に、生きるために必要な教養としてのキャリア教育で、働くことに関する最低限のルールを身につける、おかしな事を見抜くチカラを養うことが大事だと思います。

労働基準法、労働契約法なんて、そんなに条文が多いわけでもありませんし。

アルバイトで働くことを考えると、中学生ぐらいから始めるべきだと思います。

面接やエントリーシートなど、就職率の向上のための対策より、生きるうえで大切な学問としての教育プログラムを取り入れていただきたいものです。

これこそが生きていくうえで誰にも必要な一般教養科目であると思います。